• 護浄院 入口
  • 護浄院 准胝観音
  • 護浄院 清荒神
  • 護浄院 無垢の井

護浄院(ごじょういん)は、京都御所の南東、かつて京都と諸国との出入り口「京の七口」の一つだった「荒神口」という交差点から西に入ったところにあるお寺で、通称清荒神(きよしこうじん)と地元の人に親しまれています。

本尊は清三宝大荒神(きよしさんぽうだいこうじん)という荒神様。
仏の教えを守りながら不浄や災難を除去する神様で、神仏習合の名残から、お寺なのに神様を祀るという形が残っています。

清三宝大荒神は、威力抜群の神様で、不浄を嫌うことから火の神にあてられ、台所のかまどの神様として根強い信仰があります。
また、台所を任されるのが主に女性であることから、安産火難除けなどの願いも叶えてくれるんです^^

「清」という名前は、もともと大阪府箕面市の「清」にあったものを奈良時代に京都に勧請したところに由来します。
「三宝」は仏法僧の三宝を守護しているという意味です。
仏法や伽藍の守護神ということですね^^

そして本尊に準じて祀られているのが、こちらも女性を守護してくれる仏様で、洛陽三十三観音第3番札所にも指定されている准胝観音菩薩(じゅんていかんのんぼさつ)
「仏の母」とされる観音様で、清浄と母性の象徴であり、あらゆる人の悩みに答えて救って下さる観音様です。
子授けの観音様であり、女性の守り本尊でもあります。

護浄院は境内はそれほど広くなく、観光的には有名ではありませんが、女性なら一度は参拝しておきたい穴場的なお寺ですね^^

また、三宝荒神堂前には「無垢の井」という井戸があり、そこで湧く清水は「無垢の水」と呼ばれていています。