滋賀県湖東地方にある名刹、百済寺、金剛輪寺、西明寺。
この三つの天台宗寺院は湖東三山と呼ばれています。
織田信長の焼き打ちにあうまでは、比叡山と肩を並べるほど大伽藍が揃っていたんです。
現在はかつてほどの伽藍は揃っていませんが、自然豊かで信仰もいまだに厚く、秋には滋賀を代表する紅葉の名所となります。
そんな湖東三山で、普段なかなか見ることのできない秘仏 ご本尊が一斉に御開帳されています!
期間は、平成26年4月4日(金)から6月1日(日)まで。
御開帳されるのは、
- 百済寺:十一面観世音菩薩(植木の観音さま)
- 金剛輪寺:聖観世音菩薩(生身の観音さま)
- 西明寺:薬師瑠璃光如来(湖東のお薬師さま)
です。
(上のパンフレットの仏像は、普段ご本尊の代わりに立っている「お前立ち」なので、本尊ではありません)
今回の三山同時御開帳は、三山の横を縦断するように通っている名神高速道路に「湖東三山スマートインターチェンジ」が開設されたことを記念してのもの。
そこを降りると、三山の真ん中にある金剛輪寺のすぐ近くに降りることができます♪
車でないとなかなか行きにくいところですが、三山とも本尊を公開する機会はなかなかありません。
なにせ、百済寺と金剛輪寺は通常住職一代につき一度、百済寺は55年に一度という機会の少なさ!
よっぽどのイベントがあれば中開帳があるかもしれませんが、そうそう拝見する機会はありません。
拝観料は、それぞれ通常500円のところ、この期間だけ600円になりますが、いずれも特徴ある尊像ですので、一見の価値あり!だと思います♪
そして、御開帳の期間限定のものがいくつかあります。
御本尊とご縁が結べます
三山それぞれの本殿の前には、この期間だけ下の写真のような手綱が用意されています。
本殿の中から繋がっていて、先の方は赤、緑、黄、白、紫に分かれています。
これが何のことかわからないと通り過ぎてしまいそうですね^^;
これは「結縁手綱」といって、本堂のご本尊と繋がっているんです。
つまり、この手綱を手にとって願えば、ご本尊様とご縁が結ばれるということです♪
湖東三山のお寺では、普段は結縁手綱はありません。
この期間だけとのこと。
色による違いは特にありませんので、赤、緑、黄、白、紫、どの色でも良いので好きな色の手綱を一本手にとってお祈りしておきましょう。
「御開帳記念」の印が入った御朱印をいただけます
御朱印を集めている場合、通常は300円ですが、この期間だけ500円になります。
ただ、単に高くなるだけではありません。
まず1つ、「御開帳記念」の印が押されます♪
そしてもう1つ、ご本尊の御影も頂けます。
このセットで500円です。
散華の形をした御詠歌朱印を集められます
御朱印とは別にこの期間だけ行われているのが、御詠歌朱印。
それぞれのお寺で、三枚続きの散華になっている専用の台紙がありますので、それをまず貰います。
この台紙には、三寺の春を代表する花木とご詠歌が書かれているのですが、御詠歌の上に梵字の印を押してもらいます。
梵字は、それぞれの仏様を表しています。
なので、押印してもらった散華は、自分の持仏とすることができるそうです。
印は各寺の朱印所でそれぞれの印を頂けて、1寺200円です。
なかなかお目にかかれない仏像ですし、それぞれのご本尊とご縁が結べる貴重な機会です。
ぜひ訪れてみて下さい^^
それぞれのお寺についてはこちらに書きました。