1ヶ月間も長い間続く、京都の大きな祭、祇園祭の宵山に行ってきました!
祇園祭は日本三大祭りの一つで、八坂神社が行う祭りです。
災厄除去を願う御霊会なのですが、なにせ7月1日から1ヶ月も行われる祭りなので、何度行っても知らなかったことが次々出てくるほど大きな祭りです^^;
祇園祭のハイライトは、17日に行われる山鉾巡行。
そしてその前夜祭のようなものが16日に行われる宵山です。
15日は同じく前前夜祭の宵々山があります(宵山とほとんど同じです^^;)。
だいたいこの3日間が一番盛り上がる時と思って良いですね^^
祇園祭でまず一番初めに知っておきたいことは、"山"と"鉾"です。
山と鉾が全部で合わせて現在は32基あります。
上の写真は17日の山鉾巡行の時の写真で、32基の山鉾の中の、太子山という"山"、右は菊水鉾という"鉾"です。
神輿のような、だんじりのような形をしていています。
山と鉾は一見区別付かないかもしれませんが、その違いは、山は屋根に松の木を立てていて、鉾はその名のとおり"鉾"という武器を立てています。
さらに鉾には2階に笛を吹く祭囃子さんが乗っています。
そのような山と鉾が室町時代から伝わっているのですが、山鉾を32の町内でお披露目します。
私達は16日の宵山、17日の山鉾巡行に行ってきましたので、祭りの様子を紹介します^^
宵山では巡行にむけて山鉾と懸装品が展示されます
宵山では、各山鉾の保存会のある町内で飾り付けられた"山"や"鉾"が登場し、ご神体や懸装品を披露します。
例えば下の写真は鈴鹿山という山です。
保存会といっても、これをそのまま保存しているのではなく、毎年山鉾巡行にむけて職人が組立、解体しているんですね^^
山鉾は下の写真のように釘を一本も使わず、縄で縛って組み立てるんです。
そんな風に組み立てられた山鉾が、32の町内で飾られています。
そして、前後には提燈が綺麗に飾られています^^
ただ、山鉾の周りに飾られているタペストリーは、透明のカバーが掛けられていたり、柵が取り付けられていたりして見にくいです^^;
ご神体は、宵山の間はまだ山鉾に乗っていません。
山鉾の全体像を堪能したいのなら、山鉾巡行の方が良いかもしれません^^
しかし、山鉾によっては入場料を支払うか、ちまきを購入することで上に登れるところもあります♪
それは巡行では体験できませんので、宵山ならではです^^
ご神体は、山鉾の置かれている町内の別の場所に祀られていますので、辺りを見渡せば山鉾の飾りや屏風などを管理している会所がすぐ見つかります。
下は役行者山のご神体です。
中央が役行者、左が一言主神、右が葛城神です。
そして山鉾に飾られるタペストリーなども一緒に展示しています。
それぞれの山鉾でいろいろな由緒があるので、最初は難しいですが、知れば知るほど面白くなります^^
オリジナルグッズや祇園祭限定の食べ物・和菓子もあります
宵山の楽しみの一つが、各山鉾のオリジナルのグッズ。
各山鉾にはそれぞれ由緒がありますが、それにちなんだお守りやちまきなどが販売されていますので、お参りをして購入できます。
(祇園祭でのちまきは、玄関に吊るしておく御守りで、食べ物ではありません。)
面白いのは、手ぬぐいなどは毎年売られていますが、毎年同じデザインとは限らないんですね^^
一度訪れたとしてもまた来年は違ったものになっているかもしれないのが宵山の面白いところでもあります。
そして夕方近くなると、子供達がその販売を手伝い始めます。
こちらは山伏山。
オリジナルのちまきや手ぬぐい、御守りを販売していますが、子供達に「どうですか~」って言われると、素通りできませんね^^;
下は橋弁慶山で販売されている「弁慶の力縄」。
男性や男の子に人気がありそうですね^^
こんな感じでオリジナルのものが紹介しきれないくらいたくさん売られているのですが、
今回、私が一番欲しかったのは、八幡山の鳩鈴です。
とってもカワイイです^^
八幡山は、名前の通り八幡神をご神体にしていますが、そのトレードマークはもちろん「鳩」ですよね^^
鳩は夫婦和合のしるしとして信仰されています。
なので、一番小さいサイズの"白豆"と"赤豆"をペアで購入しました♪
お次は宵山でのグルメ。
祇園祭限定の食べ物やお菓子も販売されています。
まずは霰天神山のちかくにある中国料理専門店「膳處漢 ぽっちり」の「しみだれ豚饅」。
手のひらより大きいくらいのずっしりとした豚まんです。
醤油だれが染み込んでいて、中の豚肉がジューシーで柔らかい♪
1個400円ですが、1個でも結構なボリュームがあります。
そして占出山には南蛮カステラの老舗、大極殿本舗の「吉兆あゆ」。
ちまきのように包まれていますが、5本入りで千円。
こんな感じのあゆを象ったお菓子です。
中には求肥(ぎゅうひ)が入っていて、三條若狭屋の祇園ちご餅を思い出させるような美味しさで、それよりもまろやかな味に仕上げています^^
(ちご餅の方は白味噌が入っている求肥なので、ひろがりがある味で美味しいです^^)
外の皮もフンワリしているので、全体として優しい味に包み込んでいる感じです。
カステラの名店だけあって、その辺上手です!美味しい♪ ^^
しっぽも噛めば噛むほど美味しかったので、そこら辺はカステラの技術が活かされてるんだろうなあと思いました。
お次は、老舗和菓子屋さんの「亀屋良長」が月鉾と傘鉾に献上している「宵山だんご」と「鉾調布」というお菓子。
どちらも京都の名水「醒ヶ井」を使っているんだとか^^
私が月鉾、傘鉾に着いた時は日も暮れて遅かったので「宵山だんご」はありませんでしたが、鉾調布はゲットすることができました♪
「つぶあん」と「ぎゅうひ」の2種類があります。
生地はほんのりはちみつ風味で美味しいのですが、つぶあんの方は生地よりあんこの味が勝ってしまっている感じがしました。
でもぎゅうひはちょうど良いバランスを保っていて、はちみつの香りとりゅうひの食感を楽しめます♪
吉兆あゆよりも味が濃いです。どちらも美味しいので、これはもう好みの問題ですね^^
他にも祇園祭限定のお菓子で、亀廣永の「したたり」とか、柏屋光貞の「行者餅」といったものもあります。
私はまだ未経験なので、また来年試したいです^^
夜の宵山は幻想的
京都のメイン通りの四条通と烏丸通は、18時以降は歩行者天国で人がいっぱいになります。
場所によっては歩行でも一方通行になります><
なかなか思うように道が進めないので、この時間に行くなら、行く場所を決めておいた方が良いですね。
でも、提燈に灯りが付いて幻想的♪
そして20~21時頃になると、祭囃子が鉾に乗って、笛を吹きます。
子供達も夜になっても頑張っています^^
ところどころで、踊りや楽器の演奏などで人だかりが出来たりしています。
今回紹介したのは、宵山のほんの一部です。
今回は行きませんでしたが、19時くらいに八坂神社に行くと、御祭神のスサノオノミコトがヤマタノオロチを退治する話を演じる「石見神楽」が行われています。
山鉾巡りは大変ですが1日でもなんとか全部歩いて回れるくらいの感じです。
無理して1日で回らないで良いのなら、前日の宵々山と合わせて回るのも良いと思います^^
各山鉾で、祇園祭専用の御朱印もあります。
32の山鉾を回って集印するのですが、挑戦してみても良いかもしれませんね^^
普通の神社やお寺の御朱印は300円が一般的ですが、祇園祭の集印はお志、自分で押印のところが多いです。
お志と言っても、お賽銭程度で済ます人が多かったので、気軽に集印出来ると思います^^
ただし、鈴鹿山などでは16時からしか会所が開かず、それまで御朱印が貰えなかったので、あまり早すぎても貰えない可能性もあります^^;
早く行くなら、人が賑わっている大きな山鉾から頂くと良いと思います^^