滋賀県愛知郡愛荘町にある金剛輪寺。
湖東三山の1つとなっている名刹で、秋は「血染めの紅葉」として有名な紅葉スポットです。
「血染めの紅葉」と呼ばれるのは、単に真っ赤だから、というだけではありません。
ご本尊の縁起に関係しています。
ご本尊は「生身の本尊」と呼ばれているのですが、彫っている最中に生血が流れ落ちたのだそうです。
真っ赤な紅葉はご本尊の生血、つまり慈悲の御心の現れとされているんですね。
2014年は11月の半ばから下旬にかけてが見頃とのこと。
私は車でお昼頃に到着したのですが、約200台停められる駐車場の他に臨時駐車場も用意されていて、それでも満車になるほどの大人気。
運よくたまたま出ようとしている車を近くに見つけて停められました。
金剛輪寺名物、血染めの紅葉
こちらが入口の黒門。
もう紅葉が始まっているのがわかります。
拝観受付からすぐの参道は紅葉のグラデーションが綺麗です。
そして国の名勝にも指定されている庭園も背景に紅葉がプラスされています。
太陽に当たった時の赤が良いですね^^
こちらが国宝の本堂。
真っ赤に染まっている木とまだの木が混じっているので、全体としてはもう少し紅葉が進みそうですが、見方によってはグラデーションがキレイに見えました。
そしてこちらは三重塔。
こちらも本来は全体的に赤くなるはずなのですが、まだちょっと進んでいないところがありました。
ポスターの写真によると、一番の見頃はこのようになるそうです。
この光景が見たかったですね^^;
金剛輪寺の秘仏特別公開!日本最古の大黒天
金剛輪寺の本堂では、秘仏で普段非公開の「日本最古の大黒天」(重文)が公開されていました。
撮影は禁止なので、ポスターの写真から紹介します。
※写真:金剛輪寺のポスターより
平安時代頃の作とされている木造の大黒天半跏像です。
像高は73.5cm。
大黒天は、日本では七福神の一人とされていますね。
普通は、米俵の上に立って右手に打出の小槌、左手に大きな袋を持っているふくよかな姿を思い浮かべると思います。
でもこちらはそのイメージとは全然違っていて、武装しているんです。
実は大黒天は、元々はヒンドゥー教の戦闘の神なんですね。
それが日本に伝わってきたのですが、それが「大黒」と「大国」が同じ音であることから出雲大社の神様、
なので日本では福の神として祀られているんです。
この像はそうなる前の像なのでしょう。
伝教大師 最澄が唐から日本に持ってきたのだそうです。
金剛輪寺では金運の神として祀られています。
参拝したので、御影と御朱印を頂きました^^
湖東三山は金剛輪寺に限らず、滋賀県を代表する紅葉スポットの1つです。
車で行くと駐車場の開き待ちになる可能性があるので、公共交通機関で行くのが良いかもしれません。
紅葉シーズンはJR彦根駅からシャトルバスが出ていますし、JR稲枝駅からは予約型乗合タクシーも出ているようです。
金剛輪寺についてはこちらもどうぞ^^
⇒行基作 「生身の本尊」を祀る滋賀の名刹 金剛輪寺