京都・岡崎、平安神宮のすぐそばに、タルトタタンが美味しいと評判のお店「ラ ヴァチュール」があります。
ラ ヴァチュールのタルトタタンは、初代店主の故・松永ユリさんが、昔パリで食べたタルトタタンに感動して独自で再現したもの。
現在はお孫さんにレシピが受け継がれていて、お店で提供されています。
そのタルトタタンは、フランスのタルトタタン協会からも表彰されたほどで、以前、NHK「グレーテルのかまど」でも紹介されていたんですよね^^
店内にはユリおばあちゃんの写真と、表敬されたときに貰ったと思われるものが飾られています。
そんな名店のタルトタタンを食べてみました。
タルトタタンってどんなお菓子?
タルトタタンは、19世紀後半にフランスにあるホテル「タタン」で生まれたりんごのタルトです。
今でこそフランスの伝統菓子という位置づけですが、そもそもはホテル経営者のタタン姉妹の失敗から生まれたんです。
普通のりんごのタルトは、型に入れたタルト生地にリンゴを並べてオーブンで焼きますが、タルトタタンの場合は、煮込んだリンゴと型に敷き詰めて、その上からパイ生地をかぶせてオーブンで焼きます。
つまり、リンゴが下になった状態で焼くんですね。
そして、焼けたらひっくり返して皿に乗せ、頂きます。
タタン姉妹は最初、普通のりんごのタルトを作ろうとしていたのですが、最初の生地を忘れてリンゴだけで焼き始めてしまいました。
それに気づいて、途中で慌てて生地をかぶせてそのまま焼いたわけです。
焼き終わって取り出して、ひっくり返してみると、底にたまった砂糖がカラメル状になってリンゴに染みわたり、意外にも美味しいスイーツが出来ていたそうです。
そのスイーツはタタン姉妹が作ったタルトなので、「タルトタタン」という名前になったんですね。
これが噂のラ ヴァチュール名物 タルトタタン
そしてこちらがラ ヴァチュールのタルトタタン。
1ピース808円、ドリンクとセットで1,397円でした。
長時間煮詰めてキャラメリゼされた濃いりんごの色。
りんごの美味しさが凝縮されているのが想像できますね^^
フォークで刺して食べようとすると、りんごがトロトロすぎてなかなか持てません。
タルト生地まで刺して食べる感じです。
口に入れると、りんごのコクのある甘さ、さわやかな酸味が広がります。
添え付けにヨーグルトソースがあって、それでさらに味に立体感が追加されます。
他のレビューを見ると、タルトタタンの上にヨーグルトソースをかけている写真が多くて、その方が写真写りも良いのですが、私は上からかけるよりも、下のタルト生地につけて食べる方が美味しいと感じました。
あくまで好みの問題ですけどね^^
そしてラヴァチュールのタルトタタンは、季節によって使っているりんごが変わるようです。
HPやfacebook、インスタを見ると、その時期その時期に届いたりんごで色々試していたりしている様子がアップされています。
つまり、1年を通して味の変化を楽しめるというわけですね^^
私が今回訪れたのは11月の中旬で「2021早生ふじ」でした。
9月頃にいけば、「2021サンつがる」だったようです。
時期的なタイミングが良ければ、いくつかの種類の食べ比べセットも提供しているみたいです。
りんごは農作物ですから、時期によって味わいが変わるのはもちろんですが、その年のりんごの出来によっても変化があると思います。
お茶やワインなんかは、同じ銘柄でも年によって違いますからね^^
まさに一期一会!
そういう違いを楽しめるのも、ラヴァチュールの面白いところですね。
ラ ヴァチュールのケーキは3種類
ラヴァチュールのメニューはケーキが3種類。そしてドリンク類です。
決して多くはありません。
メインはやっぱりタルトタタン。
それ以外には、チョコレートケーキの「オペラ」と、スイスの伝統菓子「クルミのタルト」があります。
こちらがオペラ。
そしてこちらがクルミのタルト。
どちらも美味しそうですね♪
オペラとクルミのタルトは、1ピース605円、セットで1,193円でした。
ほとんどの人はタルトタタンを注文しますが、オペラとクルミのタルトを食べた人からはこちらも美味しいと評判です。
グループで来て分け合って食べたいですね^^
ケーキはテイクアウトもできます。
また、ラヴァチュールでは、2020年6月からオンラインショップを始めました。
オンラインショップでは、タルトタタンの15cmホールのみ購入できます。
作れる数に限りがあるので、現在は1日5ホール、発送日は毎週火・金曜限定となっています。
ラ ヴァチュールへのアクセス
ラ ヴァチュールの最寄り駅は、
- 京都市営地下鉄 東山駅
- 京阪線 神宮丸太町駅
で、いずれも徒歩約15分です。
また、京都駅からはバス1本で行くこともできます。
京都駅前(烏丸口)のD2のりばから206系統「祇園・北大路バスターミナル行」という巡回バスに乗車し、「熊野神社前」で下車します。
乗車時間は29分、バス停から徒歩5分です。
京都の岡崎エリアは、平安神宮の他にも、京都国立近代美術館、京都市京セラ美術館、細見美術館など、美術館がひしめくアートな街です。
ラヴァチュールは、岡崎エリアの散策した後の休憩に便利な場所にありますよ^^