平安神宮 大鳥居

京都市美術館の横にある大鳥居。
24.2mの日本最大級の明神鳥居が平安神宮の入口です。

平安神宮は、平安遷都1100年を記念して明治28年(1895年)に創建された神社です。

創建されてまだ120年。
神社としては新しい方ですね^^;

なぜこの時代に創建されたのか?というと、それは創建当時の京都の衰退に理由があります。

創建当時、幕末の戦乱と、首都が京都から東京に移るというダブルパンチで、京都はかなり衰退していたそうです。
京都は千年以上も栄え続けた町ですから、市民は古き良き京都の町の維持継承しようと街おこしをするのですが、そこで四海平安の祈りを込めて創建されたのがこの平安神宮です。

御祭神は、平安京最初の天皇、第50代 桓武天皇(737~806年)と、平安京最後の天皇、第121代 孝明天皇(西暦1831~1866年)。

最初は桓武天皇だけだったのですが、昭和15年に孝明天皇も併祀されました。
両天皇は、「日本文化のふるさと京都」のおや神様として崇敬を集めています。
今の京都は外国からもたくさんの観光客が訪れるほど栄えていますが、おや神様のご加護があったからでしょうね^^

京都を守る四神

御朱印帳

桓武天皇はなぜ京都を遷都先に選んだのか?
それは、京都が四神相応の場所だったからです。

「四神相応」というのは、風水において、方角を司る四神が存在するのにふさわしい場所、ということですね^^

平安神宮は、"四神"のことを知っているとより楽しめます。
"四神"というのは、

  • 玄武(げんぶ)・・・北に高くそびえる山がある場所
  • 蒼(青)龍(そうりゅう)・・・東に清き流れがある場所
  • 朱雀(すざく)・・・南が広く開けた湿地帯になっている場所
  • 白虎(びゃっこ)・・・西に大きな道が続く場所

です。

写真のように、平安神宮の御朱印帳の表紙は四神が描かれていますね^^
(御守りも四神の御守りが売られています。)

そして、上の説明のような場所が「平安楽土」とみなされていて、その条件に見合った場所が"京都"だったんです。

京都は、北には船岡山、東には賀茂川、南は巨掠池(おぐらいけ)、西は山陽道(もしくは山陰道)があります。
(巨掠池は伏見区の宇治市と久御山町にまたがる場所にあったそうですが、残念ながら今は干拓されてなくなっています^^;)

そしてその中心に平安京。
京都は四神に見守られた場所だったんですね^^

余談ですが、開運財布屋さんでも[PR]四神相応のふくさが販売されています。
リンク先に詳しく書かれていますが、青龍は出世運、白虎は金運、朱雀は繁栄運、玄武は健康運を司るとされています。
欲しくなりますね^^

境内も四神信仰のゆかりが深いものばかり

応天門

応天門をくぐると、平安神宮に入ります。
入ると広場が広がっているのですが、左右には2体の獣像があります。

白虎 蒼龍

西の白虎、東の蒼龍ですね^^
応天門の前に手水舎がありますが、中に入ってもこの2神の像で手水を受けることができます。

そして同じく白虎楼、蒼龍楼という対の建物もあり、中央の大極殿に繋がっています。

白虎楼 蒼龍楼

大極殿は、平安時代の役所の中でも重要な建物で、平安神宮の大極殿は平安京の2分の1のスケールになっています。

大極殿

大極殿から中は撮影禁止(ガードマンが立っています。)

大極殿に上がって参拝するのですが、実は大極殿から見えるのも拝殿なんです。
平安神宮は拝殿が二重構造になっていて、大極殿は外拝殿、そしてさらにその奥に内拝殿があるんですね^^

そして参拝終えたら、すぐに帰らずに、大極殿から応天門の方を見てみましょう。
この景色は、平安京が都だった当時、桓武天皇が見ていた景色です^^
天皇に想いを馳せて、当時の京の姿を体感できますよ♪

平安神宮の社殿はこれだけですが、裏には社殿を取り囲むように広大な1万坪もの神苑が広がっています。
平安時代に書かれた書物である、伊勢物語、源氏物語、古今和歌集、竹取物語、枕草子にも記されている200種類余りの植物が一節の紹介とともに植栽されています。

四季折々で楽しめますし、のどかな雰囲気を味わえますよ^^
そして平安神宮の御朱印帳と御朱印です。

平安神宮 御朱印帳 平安神宮 御朱印

値段は1,000円。御朱印を書いてもらうと300円プラスです。

若い女性の巫女さんに、すごくきれいに書いていただきました^^
また平安神宮では、四神信仰にちなんで京都五社巡りというものを案内しています。

「五社めぐり四神色紙」というものを買って(1,000円)、四神相応の地にある、京都の五社(平安神宮・上賀茂神社・八坂神社・城南宮・松尾大社)を巡るというもの。

京都五社巡り

北の玄武が上賀茂神社、 東の蒼龍は八坂神社、南の朱雀は城南宮、西の白虎は松尾大社です。
そして中央にくるのが平安神宮です。

各神社を参拝して、朱印を押してもらいます(各300円)。
五社の印が書かれた木製のしおりも貰えますよ^^

色紙とパンフレットは5社どこでもおいてますので、どこから始めることもできます。

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