和樂10月号

9月1日に発売された「和樂 2014年 10月号」は国宝特集!
国宝になったばかりの善財童子像(奈良・阿倍文殊院)が表紙を飾っていますが、今年の秋は東京と京都で同時期に国宝展が開催されるんです。

  • 東京国立博物館:「日本国宝展 」2014年10月15日(水)~2014年12月7日(日)
  • 京都国立博物館 平成知新館:「京へのいざない」2014年9月13日(土)~11月16日(日)

それに先駆けての特集ということですね。
そして別冊付録が二冊ついています。

この号はなかなか買いの一冊です。

まず、国宝の特集はなんと100ページ以上!
結構なボリュームです。
テーマをいくつか紹介します。

国宝ハンターの橋本麻里さんによる「ここがすごいゾ! ニッポンの『国宝』楽しみ方指南」というコーナーでは、東博と京博の展覧会に出る国宝から10作品選んで載せているのですが、鑑賞のツボをおさえるための分かりやすい解説をしています。
なぜその作品が国宝なのか?というのも理解できるかもしれません。
写真もきれいでレイアウトも分かりやすくされているので、見ているだけでも楽しいです^^

「『国宝』絵画を巡る10大ミステリー謎解き案内」では、なかなか知られていない興味深いストーリーを持つ国宝絵画が紹介されています。
古い時代に描かれている絵画は、記録や文献が残っていないものが多いので、その背景や画題が良くわからないものが多いですよね^^;
でも、そういうものが少しでも解けると、その絵が興味深くなってきます。

「比べてみると『国宝』はもっともっと楽しくなる!」では、東西対決という形で美術品を色々な角度から検証しています。
例えば、「伝 源頼朝像」VS「レオナルド・ダ・ヴィンチ『自画像』」、「運慶・快慶『金剛力士像立像』」VS「ミケランジェロ『ダビデ像』」、「教王護国寺(東寺)五重塔」VS「海龍王寺 五重小塔」など、同じようなテーマで作った作品の表現の違い、素材の違い、意外な共通項などを見比べて楽しみます。
こういう見方で比べてみることはなかなかないので斬新ですね^^

この1冊でもすごいのですが、別冊「ニッポンの国宝仏像50全図鑑」が仏像好きにはたまらない一冊です。

和樂10月号 別冊

表紙はお馴染み、興福寺の阿修羅像。
なかなかカッコ良い表紙に仕上がってますね^^

この付録では、美術的観点から唯一無二の存在である国宝仏を50尊に厳選して時代別に並べて載せています。
仏像は全て同じように見えるという方も、国宝ばかり並べたこの本を見たら、こんなにユニークなのかということがよくわかりますよ^^

本は見開きで1尊のお姿とその解説が載っています。

和樂10月号 別冊

見開きの右側は、実際の像高10分の1の像になっています。
どこで見れるのか、どこが見どころなのか、拝観日が決まっている場合はいつ見れるのか、などのデータも載ってますよ^^

そしてもう1つの付録は、「かわいい!猫の日本画ポストカードブック」

和樂10月号 別冊

かわいい猫の日本がをテーマにしたポストカード集です。
全12枚ついていて、いろいろな「カワイイ」が楽しめます♪
女性は特に喜びそうですね^^

猫好きにはたまらない付録だと思います。


和樂10月号は電子版もあるのですが、電子版は付録が付いていません。
私は仏像の付録も欲しいので雑誌で買いました^^
その辺違いがありますので、買う場合は気をつけて下さいね。