亀屋良長は老舗の和菓子屋さんとして有名なお店なんですが、最近、女性の菓子職人、藤田 怜美さんが手がける"Satomi Fujita by Kameya Yoshinaga"が密かに話題になっているお店でもあります(^∇^)
藤田さんのお話はまた別にして、今回は亀屋良長の代表銘菓とも言われている『烏羽玉(うばたま)』を食べてみました。
亀屋良長と烏羽玉(うばたま)のへぇ~
亀屋良長さんは享和3年(1803年)創業の老舗。
その200年の歴史と共に受け継がれてきたお菓子が"烏羽玉"なのだそうです。
烏羽玉は、お茶花の"ヒオウギ"という花が咲き終った後に付ける種子にちなんだ名前なのだそうです。
その種子は漆黒というよりも濡れて光っているような透明感ある黒色で、"ぬばたま"とも言われ、「ぬば」という語は万葉の古歌の「黒・夜・夢」の枕詞としても使われている語なのだそうです。
→ヒオウギの種子を見る
「ぬばたまの吾が黒髪を引きぬらし乱れてさらに恋わたるかも」や、
「烏羽玉の 夜のふけぬれば 久木生ふる 清き河原に 千鳥しば鳴く」
などと万葉集でも詠われているようですね(^∇^)
でもその通りでとても艶やかな黒い宝石のような、美しく輝く黒髪のような透明感ある光を放ってます。
烏羽玉はこし餡を丸めて寒天をかけたお菓子で、中のこし餡には黒糖が混ぜ込まれていて、その黒糖は日本最南端・波照間島産のものを昔から使っています。
ここの黒糖が入るのが難しい時期も多々あったようですが、やっぱり波照間島産の黒糖でないと受け継がれた味が出せないと、こだわってきたのだそうです。
そして上に乗ったケシの実はただの飾りではなく、ケシの実ならではのプチッとした微妙な食感をアクセントとして乗せています。
烏羽玉食べてみました
包装はこんな感じです。1箱6個入り473円とかなり買いやすいお値段なのですが、きちっと包装してくれはります。
たくさんの人へお土産を買う時など、手ごろな価格で良いかもしれません。
開けるとこんな状態です。
うばたまという和菓子は仙太郎の老玉(うばたま)を先に食べているので、どうしても比べてしまうんですが、亀屋良長の烏羽玉はまた違ったお菓子に感じました。
まず外側の寒天。
味はありませんがプルっとした食感で、仙太郎の老玉の羊羹状のものとはまったく違った食感でした。
ゼリーに近い食感で、中のこし餡とは別の存在。
一方で、仙太郎の老玉は黒糖の羊羹状のものでコーティングされていたので食感としては中のこしあんと変わりなく馴染んだ食感で、中のこしあんと一体感を出していました。
その辺は違いがありますね^^
そして烏羽玉の中のあんは黒糖の香りがふわわ~と強く出てくるこし餡でした。
黒糖を贅沢に使っていると書かれていたので、納得です。
そして一粒が小ぶりなのも、これだけ黒糖の味と香りを前に出すからで大きいサイズだと濃くなりすぎるからなのかも?と勝手に納得です^^
さすが受け継がれてきた味。いろいろ考えられて作られていることが伝わってきます。
とても贅沢な味がしました。
比べて食べるのも楽しいので、ぜひお試ししてみてください。
その他、
- JR京都伊勢丹B1直売店
- 京都髙島屋
- 京都大丸
でも購入可能です。