にぎやかな祇園の町の大きな通り、四条通沿いにある仲源寺。
宗派は浄土宗で、御本尊は延命地蔵大菩薩です。
アーケード沿いにあって、お土産屋さんに紛れて見逃してしまいそうになりますが、御本尊は、眼病治癒に霊験あらたかとされていて「目疾地蔵」と呼ばれています^^
このお地蔵さんは元々、鴨川が氾濫したときに安置されたお地蔵さんで、止雨を祈願すると雨が止み、洪水も治まったことから「雨やみ地蔵尊」と言われていました。
その「雨やみ」が転じて「目やみ」なって、「目やみ地蔵」と呼ばれるようになったという説があります。
またこれとは別に、目やみに霊験あらたかな説もあります。
それによると、昔、お地蔵さんを熱心に信仰していた老夫婦がいたのですが、旦那さんがある時失明してしまいました。
すると夢の中で、仲源寺の井戸の水で目を洗うようにというお地蔵さんのお告げがあったんです!
お告げ通りに目を洗うと、目はたちまちに治りました。
夫婦はお礼参りにお地蔵さんを訪ねると、お地蔵さんの右目から涙が流れていて、目の中は朱色になっていました。
そこから「目やみ地蔵」と呼ばれるようになったという説です。
境内散策
門をくぐると早速左手にかわいらしいお地蔵さんがいらっしゃいますが、こちらは水子供養のためのお地蔵さんです。
目やみ地蔵さんは入口から一番奥に見える本堂にいらっしゃいます。
木彫りのお地蔵さんで、小さなお堂なのに結構な大きさです^^
本堂右側には、大黒天さんと大日如来さんが祀られていて、観音堂には、洛陽三十三所観音霊場に指定されている千手観音菩薩さんが祀られています。
重要文化財にも指定されています。
上の写真は観音堂を撮っているのですが、ご覧の通り光の反射がものすごかったので、中を覗くのも手で影を作って見ないとなかなか見えませんでしたが、大きくて立派な菩薩さんでした^^
御朱印
仲源寺の御朱印は2種類あります。
御本尊の目やみ地蔵尊の御朱印と、洛陽三十三所の御朱印です。
私はこの時、洛陽三十三所専用の納経帳しか持っていなかったので、今回はこちらだけ頂きました^^