六孫王神社 入口

東寺の北側、京都駅からも歩いて行ける六孫王神社は、源氏三神社の一つです。
(残り二つは、大阪府羽曳野市の"壺井八幡宮"と、兵庫県川西市の"多田神社")

"源氏"と言っても、実は色々な流れがあります。
元々皇族だったものが臣下に下る時に名乗る氏の一つなんです。

その種類は村上天皇からの流れで公家の名家として栄えた村上源氏、嵯峨天皇からの流れの嵯峨源氏など、全部で二十一の系統があります。

その中で清和源氏(せいわげんじ)は第五十六代の清和天皇の流れで、武門の名家として栄えた一族です。
鎌倉幕府を開いた源頼朝も清和源氏から出ています。

室町幕府の足利氏も、徳川幕府の徳川氏もこの系統なんだとか。

六孫王神社で祀られている主祭神は、六孫王大神、天照皇大御神、八幡大神の三柱。

その中の一柱である六孫王は、清和源氏の祖といわれています。

清和天皇の第六皇子貞純親王の子、源経基(みなもとのつねもと)で、六男の六天皇の孫ということから"六孫王"と呼ばれていたそうです。

正一位の神階を賜っており、開運隆昌・子孫繁栄の霊験あらたかな御祭神として信仰されているそうです。

確かに清和源氏の子孫は大変出世しながら繁栄していますから、霊験あらたかですね^^
さらには、この神様の使いが鯉であることから最近は良縁祈願、恋愛成就祈願で訪れる人も多いようです^^

境内散策

六孫王神社は、知る人ぞ知る桜の名所でもあります。

桜の時期には、第二鳥居から本殿まで桜が咲き乱れています^^

六孫王神社 鳥居

本殿に向かってかかっている橋は「恋のかけ橋」という橋^^
上には桜がいっぱい咲いているのできれいです^^

境内の小さい神社で人は少ないのですが、なぜか人が途切れないのでなかなかシャッターチャンスがありません^^;
(頑張って撮りました^^;)

六孫王神社 恋のかけ橋その1 六孫王神社 恋のかけ橋その2 六孫王神社 恋のかけ橋その3

橋の下にある池は、「神竜池」です。
六孫王は、

「死後は龍神となって邸内の池に住み、子孫繁栄を祈るゆえにここに埋葬せよ」

と言われたそうです。

その池こそが神竜池なんですね。
「恋のかけ橋」の手前には、末社の弁財天社と稲荷社があります。

下は弁財天社です。

六孫王神社 弁財天社

弁財天社の弁才天像は弘法大師作と云われていて、六孫王の子が生まれる際、産湯に使われた井戸の上に祀られた所から「誕生水弁財天」と呼ばれているそうです。

琵琶湖の竹生島から勧請したもので、昔から幼児の守護神、無病息災の神として祀られている、霊験あらたかな神様なんだそうです^^
毎年6月13日には「弁財天御開帳祭」が行われます。

こちらは本殿を拝む唐門です。

六孫王神社 唐門

ここが拝殿のようになっていますが、ここは唐門であって、中に見えているものが拝殿です。

そのさらに奥に本殿があります。
お賽銭箱があってここから先は入れないようになっていたので、ここから拝むようです。

本殿の奥には六孫王大神の神廟があります。
神社の中に廟所があるのは珍しいですね^^

唐門には絵馬がかけられていて、御祭神の使いである"鯉"がモチーフになっています^^

六孫王神社 絵馬

恋愛祈願に良さそうですね^^
唐門の右横にはゲンジザクラという変わった桜が植わっています。
神社のおばあちゃんがたまたまいて話しかけてくれて知りました^^

六孫王神社 源氏桜


六孫王神社の御朱印です。

六孫王神社 御朱印

社紋は牡丹。

六孫王は牡丹が非常に好きで邸宅に牡丹を植えていたことから社紋となっています^^
そして菊紋は、昔朝廷から提灯等を下賜されて使うことを許されたので使っているそうです。
六角紋の両側の模様は、竜を形どっています。

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