琵琶湖から唯一流れ出る"瀬田川"沿いにある「石山寺」。
石山寺は西国三十三所巡礼の第十三番札所であることや、紫式部がここで「源氏物語」を書いたということでも有名です。
さらに、松尾芭蕉もたびたび寄宿しては、多くの名句を残していたり、詩人で作家の島崎藤村も寄宿していたという、歴史上の有名人物が色々とかかわっているお寺です。
石山寺についてはこちらに書きました。
今回は石山寺参拝の門前立ち寄り情報^^
石山寺のすぐ近くにある「茶丈 藤村」という甘味処です。
私はここのお店、結構好きで何度も行っています♪
特に小豆系のものの美味しさがハイレベル!
いつもどれにしようか悩んでしまいます^^
茶丈 藤村のメニュー
こちらは、地元愛に溢れた藤村のメニュー。
石山寺ゆかりの人物が描かれていますが、お店の名前にもしている島崎藤村がメインでクローズアップされています。
甘味系メニュー。
販売されている和菓子も店内で頂くことができます。
そして1種類だけですが、食事もすることができます。
このふじおこわ、結構美味しいんですよ^^
私はよく注文します。
一つ一つ味わえるお食事「ふじおこわ」
質の良さで京都の餅屋でも重宝されている滋賀県産の近江羽二重もち米に黒豆を入れたおこわです。
ここに塩ごまをちょっとずつ入れながら食べるんです。
もっちもちです♪
胡麻豆腐の白味噌のおつゆは、白味噌をしっかり効かせたおつゆです。
とろけた胡麻豆腐との相性がたまりません♪
他の食材がやさしめに作られている分、濃く仕上げている感じです。
その他の地元食材のおかずも丁寧に作られていて、どれも美味しい♪
ただし男性の場合、お腹を空かせて急いでこれを食べると量が物足りないかもしれません^^;
ゆっくり、スローフードで味わいたい逸品です。
甘さと食感、絶妙なバランスの「ぜんざい」
ぜんざいを出すお店はたくさんありますが、美味しいぜんざいを出すお店といったら、限られてくると思います。
藤村はぜんざいの美味しいお店の一つだと思っています。
藤村のぜんざいは、「極上 丹波大納言小豆」と「十勝産小豆」の2種類から選べます。
そしてお餅のトッピング。
種類は、焼き餅、あわ餅、白玉の3種類から選べます。
あわ餅は+100円です。
写真のぜんざいは、丹波大納言小豆と焼き餅トッピングです。
丹波大納言小豆と十勝産小豆の違いは?というと、まず、丹波大納言小豆は、豆自体を味わいたい方向けです。
雑味のない香りの高さと小豆の粒感があります。
汁はどちらかというと、澄んでいます。
そしてとろとろで口いっぱいに甘みが広がるのは、十勝産小豆。
汁にはとろみがあります。
整理された上品な味わいなら丹波大納言小豆、甘みを堪能したいなら十勝産小豆ですね。
どっちにしても美味しいです^^
塩昆布と交互に食べられるので、何度でも甘味の美味しさが復活、食べ飽きません(≧▽≦)
とぅるんと香ばしい「本蕨」
お次は
黒いわらび餅ですが、これは普通のわらび粉と違って稀少な本蕨粉を使っているからです。
そしてかかっているきな粉は、大豆を炒って香ばしく仕上げた京きな粉、黒蜜も自家製です。
トゥルンとした食感、瑞々しく舌の上でのとろけ具合が本蕨粉の独特な感じ、溶けたらきな粉の香ばしさが残ります♪
自家製の黒蜜もすっきりとしたやさしい甘さを提供してくれます♪
茶丈 藤村の代表銘菓「たばしる」
藤村には和菓子も色々あって、どれも美味しいのですが、やっぱりまずは名作のたばしるを食べたくなります^^
一見小ぶりな豆大福のように見えますが、食べると全く違うので驚きです。
中身はこんな感じ。
柔らかいふわ~とした餅生地の中には普通のあんこではなく、釜あげ丹波大納言がぎっしり入っています。
そして時々良いアクセントを生み出すのですが、その正体はクルミでした^^
餅のやわらかさ、小豆の食感、クルミの食感、色々ミックスされた、他にはない和菓子ですね。
たばしるはお持ち帰りもできます。
なるべく早めに食べるのが良いのですが、賞味期限は10月~5月だと常温で3日なのだそうです。
藤村の通販サイトもありますので、気になる方は注文してみてください。