2016年から5年間にわたって、西国三十三所草創1300年の記念事業が行われます。
今年は初めの年なのですが、毎月エリアごとに特別拝観が行われているようです。
そして11月は京都市内の札所が特別拝観を行うということで、早速行ってみました。
今回行ったのは、
- 第15番札所 今熊野観音寺
- 第18番札所 六角堂 頂法寺
- 第19番札所 革堂 行願寺
です。
他の札所は宝物拝観や内陣参拝に留めている中、この3ヶ寺は秘仏ご本尊の開扉です!
なかなか貴重な特別拝観です^^
そして今回は、単眼鏡が重宝しました。
今熊野観音寺 8年ぶりの公開!空海作と伝わる十一面観世音菩薩
泉涌寺山内にある今熊野観音寺。
境内に入ったとたんに空気の気持ち良いお寺です。
今回は、「本尊御開帳と特別内陣参拝」という内容となっています。
御本尊は、開基の空海御自作と伝わる十一面観世音菩薩立像。
普段は秘仏で、8年ぶりの公開です。
そして、その御前立御本尊も400年ぶりに修復して公開されるとのこと。
そして内陣参拝なので、御前立御本尊の目の前まで行って参拝することができます。
特別拝観料は200円、散華付きです。
安いですね^^
写真撮影は禁止なのですが、境内入り口に御本尊のお姿を写した看板があったので、それを撮りました。
ビニールがされていたので、光の反射があったり、ちょっと見えにくいですね^^;
御本尊の像高はおよそ70cmくらいでしょうか?
安らかな表情をされた仏様です。
腰から下をみると、衣の表現がちょっと変わっていますね。
御前立の方は写真はありませんが、御本尊と同じくらいの大きさでした。
修復されただけあって、きらびやかなアクセサリーで飾られていました。
以前、同じお姿をされていると聞いていたので、完全なレプリカを想像していたのですが、全然違いました^^;
ずしりとした存在感は御本尊の方にありましたね。
御本尊は、暗いお堂の中でわずかな光でライトアップされているのですが、ちょっと遠めなので単眼鏡が役に立ちました^^
あと、脇侍には運慶作と伝わる毘沙門天像、そして円珍作と伝わる不動明王像がいらっしゃいました。
拝観期間は、2016年10月29日~11月13日です。
縁起や伝承など、お寺の詳細は以前の記事に書いています⇒頭の観音さん、新那智山 今熊野観音寺
六角堂 頂法寺 聖徳太子の護持仏、如意輪観世音菩薩
六角堂の特別拝観内容は、「秘仏 御本尊如意輪観世音菩薩御開扉」となっています。
六角堂の御本尊は、聖徳太子の護持仏であると伝わっています。
ただ、秘仏なので普段は見ることができません。
いつか拝観できたらと思っていたのですが、ついにその機会が訪れましたね^^
六角堂では、定期的な御開帳は行っておらず、今回のように特別な時のみ御開帳されているのだそうです。
なので、次はいつ御開帳されるのか、わかりません。
特別拝観料は1,000円。
ちょっと高めですが、なかなかない機会なのでしかたありません^^;
外から御本尊が見えるような気がしたのですが、外からは絶対に見えません。
外から見えるのは御前立の観音様。
御本尊は約5.5cmの小さな仏様なんです^^
ただでさえ小さいのに、お堂の中は暗く、しかも御本尊の前に大きなお前立の観音様がど~んといらっしゃるのです。
今回は内陣に上がらせてもらったのですが、内陣からでも斜めから覗くような感じでやっとそのお姿を拝むことができます。
かわいらしく首をかしげて座っていらっしゃるお姿でした^^
御本尊はライトアップされているのですが、小さすぎるので肉眼で見るのは難しく、ここでも単眼鏡が役に立ちました♪
内陣に上がって、単眼鏡でやっと見れる感じです。
参拝に来ていたおばちゃんが、
「せっかく特別拝観なのに、もっとちゃんと見せてくれたらよいのにね~」
とつぶやいていました^^;
それくらい小さすぎて見えにくいのです。
一応堂内には御本尊の写真も用意されていますよ。
また、お前立の観音様の前には、御本尊と五色の糸でつながった五鈷杵が置かれています。
それを握ることで御本尊と御縁を結べるそうですよ。
拝観期間は2016年11月5日~11月14日です。
その他、六角堂については以前の記事にも書いています。⇒京都のおへそ、聖徳太子創建の霊験あらたかなお寺、六角堂頂法寺
革堂行願寺 秘仏の千手観音と181面の花鳥彫刻が施された格天井
行願寺の特別拝観内容は「特別内拝」。
特別拝観料500円で内陣に上がって参拝することができます。
こちらも御本尊の厨子が開けられ、御開帳されていました。
行願寺の御本尊は、像高1mほどの千手観音立像。
千手観音は普通、千本の手は省略されていたり、光背を無数の手で造っている例を見るのですが、こちらの御本尊は一風変わっていました。
なんと、阿修羅のように周りに出ているそれぞれの手を這うように手が伸びているんです。
一見、エスキモーのようにふわふわの服を着ているように見えるのですが、よく見るとそのふわふわしているように見えるものは、手だったんです^^
御開帳といっても、一応厨子の近くまで行って拝観することはできるのですが、厨子の両端に幕が垂れていて、見えにくくなっていました。
なので頭部の方はうまく拝見することはできなかったのですが、手だけでもものすごいインパクトのあった観音様でした^^
そして忘れてはならないのが、外陣の格天井。
外陣の天井には、極楽浄土を表す181面の花鳥の彫刻が施されているんです!
一枚一枚見るとそれぞれ違うので、じっくり見るのも面白いのですが、外陣いっぱいに広がっているので、部屋の隅っこから全体を眺めるのもまた爽快でした^^
拝観期間は2016年10月30日~11月13日。
行願寺についてはこちらにも書きました。⇒行願寺の拝観情報
今回は3ヶ寺の特別公開の様子をレポートしましたが、実は六波羅蜜寺にも行ったんですよね。
でも六波羅蜜寺は、御本尊は御開帳されているものの、全面いっぱいに絹を掛けて、シルエットのみの公開でした。
御本尊にライトを当てて、その影のみ見れるようにしているんです。
六波羅蜜寺の御開帳は、辰年のみの御開帳という制約があるので、このような形にしているようです。
参拝は無料でしたが、これは御開帳されていないのと同じですね^^;
また辰年に期待したいです。
でも今回は、なかなか見られない西国三十三所の御本尊が3ヶ所も見れたので、大満足です。
これから行かれる方、単眼鏡は必須です!
私が持っているのはこちら。
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もっと良いものもあると思いますが、今回はこれで十分でした。
軽くて便利ですよ♪
とても面白いです
たまたま辿り着きましたが早速ブックマークさせてもらいました
鞍馬寺の地下が入れるのは知りませんでした泣
ひょっとして工事入ってたので気づきにくかったのでしょうか
清涼寺も茶屋で休めるのも知らなくて汗ダラダラで嵐山まで戻りました
ガイドブックよりもわかりやすく知りたいことが丁寧に解説されててとても勉強になります
京都は日帰りで行けるのでサイトでもっと知識増やして再訪したいと思います
更新楽しみです
みかんさん、ブックマークまでしていただき、ありがとうございます。
鞍馬寺の地下は、観光用というよりも信仰者向けな感じなので、誰でも入れるものの観光用の案内表示は用意してないのかもしれません。
なので、観光客には気づきにくいかもしれませんね。
清凉寺の境内の茶屋ですが、記事を書いた時点では大文字屋というお店だったのですが、閉店して2023年7月から「ヴァガバァーン」という茶屋カフェになっているようです。
私はまだ訪れていないのですが、あぶり団子や、京都を代表するお茶屋さん「一保堂」の京煎り番茶、そしてかき氷もあるみたいですので、夏場は休憩にピッタリですね^^
最近はあまり記事の更新ができていないのですが、できるようにがんばりますね^^;