あべのハルカス美術館 東大寺展

あべのハルカス美術館の開館を記念して行われている東大寺展に行ってきました!

東大寺は、有名な奈良の大仏を所有しているお寺ですが、その他にも寺宝がたくさんあって、数々の美術品を生み出してきているんです。

その中から70点ほど精選して展示されるということで、これは見ないわけにはいきません^^

国宝の誕生仏のほか、東大寺大仏縁起絵巻、五劫思惟阿弥陀如来坐像、重源上人像、「試みの大仏」として知られる木造弥勒仏坐像などが間近で拝観することができます!

ポストカードを購入したので、いくつか紹介します。

東大寺 誕生仏

まずは釈迦の誕生仏(国宝)。

ハルカス美術館誕生とかけているのか、東大寺展のパンフレットの表示はこの、釈迦の誕生仏になっています。
入場したら出迎えてくれる仏像です^^

誕生仏は、お釈迦様の誕生日である4月8日にどこかお寺に参拝にいけば、見かけることがあります。
なので誕生仏自体は珍しくはないのですが、この誕生仏はちょっと大きめ。
50cmほどあったかと思います。

そのやわらかなほほ笑み具合がどこか暖かさを感じます^^

そして一番インパクトがあったのがこの仏像。

東大寺 五劫思惟阿弥陀如来坐像

五劫思惟阿弥陀如来(ごこうしゆいあみだにょらい)坐像です。

アフロ仏と呼んでいる人は結構いるのではないでしょうか?^^

この仏様は阿弥陀如来なのですが、なぜこんな髪になっているのか?というと、ちゃんと理由があります。
それは、どうやって衆生を救おうかと、ものすごく長い時間考えていた(思惟)からなのだとか。

この「長い時間」というのがキーポイントなのですが、名前にも使われている「五劫」という時間、思惟し続けていたのです。

「劫」は単位で、

「一辺40里(約160km)の岩を3年に1度、天女が舞い降りて羽衣で撫で、岩がすり切れてなくなってしまうまでの時間」

これが「一劫」です。

それが5回も繰り返すのですが、それだけとてつもなく長い時間思惟し続けていたのです。

このアフロ仏、私が行った時は2尊いらっしゃって、1尊は東大寺のもの、もう1尊は東大寺の末寺、五劫院のもの。
五劫院は、拝観するのに事前予約が必要です。

なので、予約して行けば良いだけなのですが、時間的な制約があるとなんとなくハードルが高くなりますよね^^;
なのでここで拝観できたのは貴重でした^^

最後に、善財童子(ぜんざいどうじ)像。

東大寺展 善財童子

「華厳経入法界品」の主人公です。
善財童子は元々インドの長者の子なのですが、仏教に目覚めて様々な善知識を持った指導者に会いに行きます。

その数53人。

そうやって訪ね歩いて、それぞれの指導者のもとで修行を積んだことで、悟りを開きます。

それが善財童子です。

その善財童子が53人の指導者に会いに行っている様子が描かれているのが、「華厳海会善知識曼荼羅図」です。

東大寺展 華厳海会善知識曼荼羅図

善財童子のことが気になったのは、この絵を見てからです。
善財童子がかわいいんですよね^^


東大寺展を行っているハルカス美術館は、ビル内なので見れるものが少ないのかと思いきや、結構な見応えでした。
丁寧に見て回ったので、2時間半くらいかかりました^^;

東大寺展は、2014年5月18日まで。
同時に、ハルカスのすぐ近く、天王寺公園内では山の神仏展をやっています。

ハルカス美術館の半券を持っていれば、100円引きになるようですよ^^