二条城のすぐ南にある神泉苑は、花見発祥の地と言われています。
もともとこの場所は天皇家の御苑で、広さも今より15倍ほどの規模、自然豊かな場所で、天皇や貴族たちが舟遊びをしたり、宴を楽しんでいたのだそうです。
嵯峨天皇が弘仁3年(812)に花見を行ったという記録が残っていて、これが記録に残っている最古のものとなっています。
歌や音楽も用意して、宴を楽しんだのだそうです。
それまでは日本人は桜を鑑賞する習慣がなく、「花見」といえば「梅」のこと。
嵯峨天皇が初めて桜で花見をしたことで、これが貴族たちの間で流行して、それから庶民にも広まったんですね^^
神泉苑についてはこちらにも書きました。
祇園祭やお花見の発祥の地で、空海や源義経など歴史上の人物の伝承が伝わる神泉苑を参拝しました。
今回神泉苑に訪れたのは4月12日。
二条城の桜のライトアップの前に寄ってみました。
神泉苑の境内はほとんどが池になっていて、中心に善女竜王社があります。
池には善女竜王が住んでいるといいます。
そこへ向かう途中にあるのが、日本で唯一、年神様が祀られている「恵方社」。
その前にも桜が咲いて、神様が花見をしていらっしゃいます^^
この恵方社が面白いのは、毎年大晦日に、翌年の恵方(良い方角)に向きを変えられるということ。
毎年向いている方角が違うんです。
2017年の恵方は北北西。
なので、今年の神様は南南東を向いているのですが、桜を楽しんでいらっしゃる姿が見られるのは今年ならではということですね^^
恵方社から池を挟んで向こう側にも桜があります。
池に散っている桜もきれいですが、まだ残っている桜も合わせてみることができました^^
奥の方にある木も桜だったら、かなり良い桜の名所になったでしょうね。
法成橋からの眺め。
池の北側から風景。
北側から見た方が桜は一番多く見えるのかもしれません。
全体的には、「花見発祥の地」という割にはあまり桜はないのが現状ですね^^;
ただ、神泉苑にはこういうものがあります。
善女竜王社の前に置かれている、おみくじとお守り。
「桜みくじ」というものが出ていました。
この時期限定でしょうか?
隣の「恋みくじ」は神泉苑らしいですね。
なにせ、善女竜王社とその横にかかる法成橋は、恋愛成就のパワースポットとしてしられていますから^^
実はここは、源義経と静御前の出会いの場所なんです。
願い事を念じながら法成橋を渡って、善女竜王にお参りすると、願い事を一つだけ叶えてくれるそうです。
春は新しい出会いのある季節。
恋愛の機運も高まる時期に、善女竜王に後押ししてもらうのもよいかもしれませんね。