藤屋窓月堂

藤屋窓月堂は、明治初期から伊勢神宮の内宮参道にある、老舗和菓子屋さんです。
代表銘菓は利休饅頭ですが、焼き立てのどら焼きや、季節の上生菓子、朝生菓子、落雁、フレンチレストランや洋菓子店とのコラボ商品なども販売しています。

おはらい町やおかげ横丁は参拝客でごった返していて、食べ歩きの品をゲットするのも一苦労なのですが、藤屋窓月堂は内宮からおはらい町に入っておかげ横丁を過ぎたところにあるので、比較的、人が少なめなのが嬉しいところ。
美味しいのに、あまり並ばずに買えてしまいます。

食べ歩きができる、焼きたてのどらやき

藤屋窓月堂 焼きたてどら焼き

お店の前には、焼きたてどらやきの看板があります。
どらやきを焼きたてで食べることはなかなかないですが、藤屋窓月堂では、目の前で焼いているのを買って食べることができるのがお店のウリの一つです。

藤屋窓月堂 焼きたてどら焼き

焼きたてはアツアツでふっくらとした皮の側面もきれいです♪
表面には干支の焼印が押されていました(写真を撮り忘れてしまいました^^;)

表面がサクッとしながらも中はふんわり。
餡は甘めです。
そしてやっぱり、焼きたての皮の香りが最高ですね^^

以前は1個120円だったのですが、物価高騰で150円まで上がってしまいました。
それでも安いですけどね。

藤屋窓月堂の看板商品、利休饅頭

藤屋窓月堂 利休饅頭

利休饅頭は、昭和26年11月に昭和天皇に献上、平成2年11月には平成天皇にも献上したという和菓子です。

利休饅頭は、黒糖で茶色くテカっているイメージがあるのですが、こちらのは酒饅頭のようなふわふわ系ですね。

藤屋窓月堂 利休饅頭

小豆こし餡入りの紅色、うずらこし餡入りの白色の2種類があるのですが、今回訪れたときには、抹茶バージョンも販売されていました。
抹茶バージョンは、中は小豆こし餡で、皮に抹茶が練りこまれているようです。

藤屋窓月堂 利休饅頭

普通に食べても美味しいのですが、緑茶と一緒にいただくとより美味しいです。

個人的には、白のうずらこし餡のコクがあるように感じられて、美味しかったです。
手亡豆だけでなく、うずら豆を使っているからの仕上がりなのかもしれません。

利休饅頭は、箱入りで6個入770円、10個入り1300円で売られていますが、1個120円で購入することもできます。
日持ちは、夏場なら3日、冬場は5日となっていました。

新ブランド「月と犬」の第一弾「干しいちじくのどらエピス」

藤屋窓月堂は、2020年4月に、津市の県立美術館内にあるフレンチレストラン「ミュゼボンヴィヴァン」とコラボした新ブランド『月と犬』を立ち上げました。

「ミュゼボンヴィヴァン」は、2019年にミシュランガイドでビブグルマンにも選ばれた名店です。

コーヒーや日本酒、ワインなどにも合う和菓子を展開していくそうで、今後も楽しみなコラボですね。

その第一弾が「干し無花果のどらエピス」というどら焼きです。

干し無花果のどらエピス

干し無花果のどらエピス

「エピス」は、フランス語で「スパイス」を意味するそうです。
その名の通り、生地には黒糖だけでなく、シナモン、ジンジャー、ナツメグ、カルダモン、スターアニスなどのスパイスを効かせているんですね。
さらに醤油やみりんなど、日本の調味料も使われていて、まさに和洋折衷♪

そこに、北海道産小豆の粒あんと、干し無花果のコンポートが挟まれています。

袋を開けると、ワインのような甘さとスパイシーな香り♪
生地はフワッとしていて、粒あんの甘さ、ワインの酸味、干されて濃厚なイチジクの味わいやプチプチ触感。
いろいろな味わいが楽しめる、まさに大人のどら焼きです。

これは他所にはないですね^^
お伊勢さんに来たら必ず買っておきたいおいしさですよ。

干し無花果のどらエピスの値段は250円。
賞味期限は、夏場は7日、冬場は10日となっていました。

「月と犬」の第二弾「橙~Daidai~」

橙~Daidai~

こちらは、しめ縄や鏡餅などの飾りに使われている「橙」をモチーフにした和菓子です。
正月飾りの橙は、代々栄えるといった意味があります。

そんな橙を上用饅頭仕立てにしたというわけですね。
中身はこんな感じです。

橙~Daidai~

生地はつくね芋(山芋)を使った、いわゆる薯蕷生地に、米粉とココアパウダーを合わせています。
中には黄身餡が入っているのですが、練乳と砂糖漬けのオレンジゼストを刻み入れて柑橘類の爽やかさをプラスしています。

上には松の実が2粒乗っていますが、クロモジの木で燻製したものとなっています。

クロモジの香りがどんなものなのか知りませんでしたが、どっしりとした独特の甘い香りでした。
そこに爽やかさが加わる味わいなので、こちらも他にはない新しい味わいの和菓子ですね。

値段は1個300円。
賞味期限は夏場は7日、冬場は10日となっていました。

「月と犬」は、他では味わえない和菓子ですので、お伊勢参りに来たら必ずゲットしておきたいですね。


藤屋窓月堂には、他にも伊勢の人気洋菓子店「flan2」(フランフラン)とコラボしたブランド「ぼくたちのおかし」などもあります。
利休饅頭の餡を使った「利休マドレーヌ」は、今回は購入していませんが、気になるところです。