伊勢で和菓子といえば「赤福」が有名ですが、地元民が好む、あまり知られていない郷土菓子があると聞きました!
それが「ぱんじゅう」です。
ぱんじゅうは、「パン」と「まんじゅう」を合わせた菓子とのこと。
よく見て回ると、伊勢市内にはぱんじゅうを売っているお店がいくつかありますね。
その中で、ぱんじゅうの発祥といわれていた「七越ぱんじゅう」というお店が伊勢市駅の近くにあったのですが、残念ながら2000年に閉店してしまったのだとか。
それで七越の味を復活させようと、いくつかのお店が近い味を追求しようと頑張っているそうです。
そのうちの一つが、宇治山田駅前にある「蜂蜜ぱんじゅう 松や」。
ここが七越の味に一番近いという噂を聞いたので、行ってみました。
目の前で提供される焼きたてぱんじゅう
松やの店内では、窪みの大きいタコ焼き機のような鉄板でぱんじゅうが次々に焼かれていました。
パンのようで大判焼きのようで、ベビーカステラを大きくしたようなお菓子ですね。
種類はこのようになっています。
ぱんじゅうは、こしあん、つぶあん、カスタードクリームの3種類。
それぞれ購入してみました。
中はこんな感じ。
この中でおさえておきたいのは「こしあん」のぱんじゅうですね。
たこ焼きのように、上にかかっている青のりがポイントです。
青のりの香りと塩味が、意外と生地とあんこにマッチしているんですよね。
今回は持ち帰って食べたのですが、香りが美味しさに大きく関係しているので、お店で焼きたてのうちに食べるともっと美味しいと思います。
ぱんじゅうという名前の郷土菓子は、三重県だけでなく、北海道小樽市、栃木県足利市、長野県松本市などにもあるそうです。
なかなか食べ比べることはできないですが、ルーツはいずれも今川焼きで、たこ焼き機のような半球状の窪みのある鉄板で作られて、たこ焼きのようにひっくり返さずに半球状になるのは共通しているようです。
なぜバラバラの地方に伝わるのかはわかりませんが、食べ比べてみたいですね。