伊勢市駅から5分ほど、伊勢神宮 外宮の別宮、月夜見宮のそばにある山口屋は、昭和初期創業の老舗の伊勢うどん専門店です。
うどんというと、私はコシのある讃岐うどんが好きなのですが、伊勢うどんはその対極にある柔らかいうどん。
以前、おかげ横丁で食べたときは、正直なところ物足りなさを感じました。
でも、やはり評判のお店で食べないと本当のおいしさはわからないと思い、探したお店の一つがこの、山口屋です。
ミシュランガイド愛知・岐阜・三重 2019 特別版に、伊勢うどんのお店として初めて掲載されたのだとか。
これは間違いないはずだと思い、食べに行ってみました。
山口屋の店内には芸能人のサイン色紙がたくさん
お店に入ると、普通の定食屋のような感じですが、店内の壁には芸能人のサイン色紙がたくさん並んでいました。
芸能人個人のサインもありましたが、ＴＶ番組の名前が入っているサインもあったりして、メディアの取材も結構きているようです。
山口屋のウリは、創業以来引き継いでいる自家製麺と秘伝のタレ。
伊勢うどんで自家製麵のお店は珍しいみたいですね。
麵は、地元三重県産のブランド小麦粉「伊勢の響」を使用、その日の温度や湿度をみて調整しているそうです。
タレは、煮干しやサバ節、鰹節をベースに、たまり醤油やザラメで仕上げています。
山口屋のある場所は、駅からも外宮からも近いですが、外宮の表参道沿いではないので人通りも少なく、知っていないと行くことがなさそうな場所。
それでも人が来るのは、美味しさに妥協しないところが評判を呼んでいるのかもしれませんね。
毎日店舗で当日分だけを手打ち製造しているそうで、売り切れて早仕舞いしてしまうこともあるようです。
伊勢名物のてこね寿司とのセット「郷土食膳」を注文してみました
伊勢といえば、海の幸が豊富な場所で、てこね寿司も有名です。
てこね寿司は、カツオやマグロなど赤身の刺身を醤油ベースのたれに漬け込んで酢飯と合わせた、ちらし寿司の一種。
せっかく伊勢に来たなら、てこね寿司も食べたいんですよね＾＾
そして、伊勢うどん＆てこね寿司のセットが山口屋にありました。
値段は1,518円。
1日20食限定とのことでしたが、食べることができてよかったです。
こちらが郷土食膳。
定番の伊勢うどんは、だしがかなり黒いですね。
たまり醤油を使っているので黒いのはわかるのですが、かなり塩辛そう。。
でも、全然辛くないどころか、ダシが効いていて、最後まで飲み干せるくらい美味しかったです。
麵は太めでふわふわ、でも柔らかいだけじゃなくて、どこか芯があります。
讃岐うどんとはまた違うおいしさですね。
てこね寿司は、カツオが漬け込まれたお寿司。
こちらも美味しかったのですが、正直パッとしませんでした＾＾；
量が少なかったのかもしれません。
もっとガッツリ食べたかったですね。
てこね寿司と伊勢うどんの間にあるのは、サメのたれ。
サメの干物らしいです。
タレといっても、ラーメンのタレとは違うんですね。
干している様子が垂れていることからそう呼ばれているのだとか。
伊勢の郷土食で、伊勢神宮の神饌としても供えられるもので、おみやげ物屋さんでも売られています。
サメのたれには塩ダレとみりんダレがあるのですが、山口屋のものは塩だれでした。
淡泊でしょっぱい感じで、ご飯に合う一品ですね。
さめ独特の臭みはありませんでした。
山口屋では、いせうどんだけでなく、きしめんやそばなどもあります。
松坂牛すじいせうどんという、美味しそうなものもありました。
今回はスタンダードなものをということでいただきましたが、松坂牛もおいしそうですね。
これで税込858円ですから、結構安いですね＾＾
山口屋は、駐車場もあります。
伊勢市駅側から月夜見宮の方にまっすぐ直進して、向かって左側です。
道なりに行くと右に曲げられそうになりますが、お店の前から月夜見宮の境内の木々が見えますので、その方向にまっすぐ行ってください。
駐車場のそばには看板が立っています。
