平安貴族の雅な行列が約8キロにも及ぶ道を歩くことで有名な、賀茂祭(葵祭)に行ってきました!
毎年5月15日に行われるのですが、2012年は雨で順延、16日に行われましたが、私は行くことが出来たのでラッキーでした^^
葵祭というのは天皇の使者(勅使)が派遣されて行われる祭りで日本三勅祭の一つ、京都三大祭の一つに数えられる、由緒正しいお祭りなんです。
祭りの内容は簡単に言えば、
「天皇の勅使が御所から下鴨神社、上賀茂神社に赴いて御祭文を奏上し、御幣物を奉納する」
というものです。
なので、京都御所から平安貴族の優雅な行列が出発、下鴨神社、上賀茂神社の順に向かうわけですね。
祭りの儀式は下の3つから成っています。
- 宮中の儀・・・奉行(昔は天皇陛下)より御祭文と幣帛が授けられ、行列の列見が行われる儀式
- 路頭の儀・・・御所を出発した総勢五百名余、長さ八百メートルに及ぶ行列が市中を巡行する儀式
- 社頭の儀・・・上賀茂・下鴨社に行列が到着した後に行われる儀式
一般的に「葵祭りを見に行く。」と言うのは、真ん中の路頭の儀のことですね。
京都の地理を知らないとわかりにくいかもしれませんが、行列はこういうルートで巡行します。
私達は午前中は出発地点の京都御所前、午後は上賀茂神社に移動して有料観覧席で観覧しました^^
御所で行列を全て観覧してから地下鉄で北大路駅へ移動、そこから歩いて上賀茂神社まで行ったのですが、それでも十分時間があります。
近くでランチして、上賀茂神社を参拝する時間もありますし、摂社の太田神社の満開のカキツバタ群も見に行くことができますから結構お薦めコースですよ♪
京都御所 堺町御門前
葵祭の行列は、平安時代のファッションショーの様でした^^
まずは先頭付近。
先導役でしょうか?警護役でしょうか?
わかりませんが、みんなフタバアオイを付けています。
馬に乗る人、歩く人、色々ですね^^
身分の高そうな人も馬に乗っておられます。
そしてこんな衣装も^^
お供え物もいろいろあるようです。
大きな傘を持った人が歩きます。
お牛さんも歩きます。
牛車もキレイです^^
行列に華を添えるための風流傘。
葵祭りの行列で一番偉い人はこの黒い衣装の人、勅使さんです。
行列の後半は子供さんや女性が歩きます。
女性は素敵な傘をさしてもらっている場合もあります^^
馬に乗るのは男性だけではありません。
女性でも馬に乗っていることもあるんです!
神事を司る女官で、"騎女"というそうです。
そして葵祭のヒロイン、斎王代さん^^
このような行列が、音楽もなしにゆっくりゆっくり歩いてきます。
雅なお祭りですね^^
上賀茂神社
京都御所で十分見たものの、上賀茂神社でも見学しました♪
今度は第一鳥居を入ったところにある有料観覧席からの見学です。
1,000円で入れる比較的お安い観覧席でした^^
上賀茂神社で行列見ている時に気付いたのですが、京都御所で見るのとは多少違いがあるんですよね^^
その部分だけ紹介。
まず、斎王代さんは、参道に入ったら歩かれます。
斎王代さんが着ている十二単はなんと、全部で重さ30kg!@@;
周りで子供さんが裾を持ってあげていますね^^
御所では馬に乗っている騎女がいましたが、ここではもう馬に乗る人はいません。
みんな降りて、綺麗な列を作って歩いてきます。
御所では音楽もなく静かな行列でしたが、ここでは雅学を奏でる
琴も歩きながら弾きます^^
御所では琴は袋に入れられて持ち運ばれていたんですが、ここや社頭の儀で弾くんでしょうね^^
行列の巡行が終わったら、二の鳥居内で"社頭の儀"という儀式が行われます。
社頭の儀の拝観は初穂料5,000円なので、なかなか気軽には見れないのですが、社頭の儀が終わった後に見れるものがあります。
それが走馬の儀というものです♪
二の鳥居から一の鳥居に向かって、勅使(近衛家)の馬が2頭、賀茂社の馬が6頭、計8頭の馬が一頭ずつ走り抜けます。
「わぁぁ!」っと大声で叫びながら駆け抜ける様子を神様に捧げるもので、これは賀茂の神様の御神託によるものなんだそうです。
行ってみてわかったのですが、5月とは言えど日差しが厳しいです^^;
特に御所は、下が砂利道なので、何も敷かずに長時間座ると足が痛くなります。
なので御座と日傘(又は帽子)は必須ですね!