3月15日に近江八幡を訪れました!
伝統的な建造物が並ぶ近江八幡ですが、今回訪れた時、一軒一軒に赤紙が吊るされていました。
実はこれ、毎年3月14、15日に近い土日に行われる左義長まつりに使われている赤紙です。
「左義長まつり」というと、正月飾りやしめ縄などを焼いてもらうもので、普通は1月15日に行いますよね。
これは、明治に入って太陽暦になり、それから3月に行うようになったのだそうです。
これが左義長です。
赤紙と、今年の干支に因んだものがテーマになっている
今年はひつじ年なので「ひつじ」がテーマ。
町内の人々が毎年2ヶ月くらいかけて手作りで作るのだそうです。
その素材は大豆や黒豆などの穀物、昆布やするめなどの海産物といった、食物を使って作っているのですが、そんな風には見えないくらい立派ですね。
しかも、上の写真の左義長はなんと子供用!
子供用でも結構な大きさです。
子供たちはそれを担いで町内を自由に練り歩きます。
子供たちの派手目なメイクをしていますが、決してヤンキーではありません^^;
左義長の担い手を
そもそもこの祭りは、織田信長が城主をしていた安土城下で行われていたものなのですが、織田信長と言えば派手好きで有名ですよね。
この祭りには、信長も躍り出たといわれていて、その時正体を隠すために変装をしたという話があります。
それを、近世の人々が「変装をするものだ」と解釈したのではないかといわれています。
以来、それが伝統となっているのでしょうね。
掛け声が聞こえるので、見に行ってみると、左義長同士をぶつけあう「組み合わせ(または”ケンカ”と呼ばれる)」が行われていました。
左義長同士がぶつかり合うと当然傾くのですが、簡単には立て直せません。
踊子が息を合わせて持ち上げないといけないほどの重さなんですね。
この祭りでは、都会の祭りのように見物人を左義長に近づけさせない規制は特にしていません。
いくらでも近づけるので、子供同士とはいえ、迫力があります^^
もちろん近づきすぎて怪我しても自己責任。
子供たちはもっと危険なのですから当然ですね^^;
子供たちもそういう危なさを十分知っているので、自主的に掛け声を掛けて、皆で協力して立て直していました。
そして日牟禮八幡宮の鳥居をくぐると、今度は大人用の左義長が集まっていました。
大人用ともなると、やっぱり大きいですね。
そしてこの迫力。
組み合わせになると、それはもう大変ですね^^;
昨年の組み合わせの動画がありましたが、こんな感じでした。
この荒々しさ、さすが織田信長がおさめる城下町の祭りですね^^
左義長はこの後、午後8時から真ん中の松明に火をつけて奉火されます。
これだけ飾り付けると勿体ない気もしますね^^;
来年は猿年なので、来年のダシは猿に因んだテーマのものになります。
ダシのコンテストもあるので、こういうものを見るのも楽しい祭りでした。
お祭りには屋台がつきものですが、この祭りでももちろん出ています。
特に、地元のお店が出している屋台は必見ですね。
日牟禮八幡宮の門前には、近江八幡を代表する全国的に有名なお菓子屋さん「たねや」の日牟禮ヴィレッジがあります。
ヴィレッジには、和菓子が頂ける日牟禮乃舎、そしてバームクーヘンで有名なクラブハリエがあります。
どちらも祭り限定の屋台を出していました^^
たねやの方は、竹羊羹。
クラブハリエの方は、ポップコーンやスティックシュークリームなどが売られていました。
グルメでもなかなか楽しめますよ^^