北野天満宮の北野追儺狂言を見て豆まきを楽しんだ後、千本釈迦堂に行ってみました。
北野天満宮のものは14時で終わるのですが、そこから歩いて5分ほどで行ける千本釈迦堂の「おかめ福節分会」は15時から。
北野天満宮から流れてくるのを狙っているのか、ちょうど良い時間帯なんです^^
境内に入ったところには、休憩所が用意されています。
節分会待ちの年配の方が多く休んでおられました。
ところで、千本釈迦堂で鬼を追い払う役をするのは「おかめさん」という人。
この顔を見れば知っている人もいるかもしれません。
千本釈迦堂はおかめさんの伝承が残るお寺なんですね。
詳しくは過去記事をご覧ください。
⇒おかめさんの物語が伝えられる千本釈迦堂
境内にはお守りやだるまなどおかめさんグッズが売られています。
こちらは節分限定の厄除け札。
そして2月3日、節分の日は、おかめさんの晴れの舞台です。
なので、境内にあるおかめ塚のおかめさんは、このような傘をさし、地元西陣織の着物で着飾っています。
私が到着したのは14時15分。
舞台となっている本堂前はこんな感じでした。
舞台正面こそ陣取りされているものの、あとは広々。
千本釈迦堂の本堂は横に広いので、どうしても正面を、というのでなければ大抵どこからでも見れます^^
行事の順番は、
- 木遣音頭(番匠保存会奉納)
- おかめ像前 法楽
- 節分厄除祈願法要 並びに年男各位・厄除祈願
- 古式・鬼追いの儀(茂山千五郎社中)
- 招福豆まき
となっています。
そして行事の始まる5分前には、舞妓さんによる日本舞踊がありました。
そして次に、番匠保存会による木遣音頭。
京都市無形民俗文化財に登録されている音頭です。
京の都を造り上げてきた「番匠」という大工さん達の労働歌、といった感じですね^^
今は番匠保存会がその歌を保存しているわけです。
終わると、参拝客の間をかきわけて、山伏を先頭におかめさん、鬼などに扮した奉納者たちがおかめ像の前まで練り歩き、おかめ像前法楽が始まります。
ここで節分会を行うことを宣言しているのだそうです。
次は本堂で節分厄除祈願法要。
国宝の本堂の中で護摩炊きが5分ほど行われた後、いよいよ、江戸時代から続く狂言一家「茂山千五郎社中」による鬼追いの儀が始まります。
こちらの鬼は4人。
赤鬼が親分のようです。
小槌を持っています。
私の前にいた青鬼も暴れます。
しかし豆まきによって一時避難。
これで安泰かと思いきや、鬼たちは再び暴れ始め、とうとう豆も効かなくなって、豆まき人を追い詰めるのです。
絶体絶命のピンチ!
とそこへ、現れたのが平成の桃太郎侍、おかめさん。
おかめさんは戦うのではなく、優しく諭し、鬼達を改心させるのです。
(諭すときの動きが可愛かったです^^)
赤鬼はついに、自ら小槌をおかめさんに渡します。
おかめさんにいいこいいこされて、鬼たちは帰っていきました^^
最後は豆まきをして終わり^^
豆まきの合図は「福は内~」しか言っていなかったような気がしますが、これはおかめさんの優しさなのでしょうか?^^
千本釈迦堂の豆まきは、舞台が広くて、結構高い位置にあるので見やすいです。
しかも北野天満宮でも奉納した狂言のプロ「茂山千五郎社中」は、完成度の高さはもちろんのこと、一般の人でもわかるような狂言を追求されているので、面白いです。
なかなかオススメですね^^