2月3日、節分の日の吉田神社を訪れてみました。
吉田神社の節分は有名ですよね^^
京都では一大行事の1つになっています。
京都の節分では、京の都の四方を鎮護する寺社を巡る「四方詣り」という習慣があります。
- 北東:吉田神社
- 南東:八坂神社(または伏見稲荷大社)
- 南西:壬生寺
- 北西:北野天満宮
です。
吉田神社は都の表鬼門に当たる場所にありますが、実はここは節分発祥の社とされているんです!
毎年2月2日~4日にかけて節分祭が行われるのですが、そのうち2日~3日は約800店ほどの屋台が出店し、周辺の道路は交通規制されます。
境内は、写真のように参拝者や屋台でいっぱいでした♪
2月2日の追儺式
吉田神社で鬼が出てくるのは、2月2日の夕方6時から行われる「
通称、「鬼やらい神事」とも呼ばれています。
邪気や疫病神を追放する、という主旨の行事なのですが、そもそも追儺式というのは古代中国から伝わったもので、平安時代の宮中で旧暦の大晦日に行われていた行事です。
それを神社の神事として再現しているのですが、寺社によって鬼の追い払い方は様々。
吉田神社では赤、青、黄の3匹の鬼と、疫病退散の力を持つ鬼神「
宮中で行われた、古式に近い追儺式になっています。
その様子の動画がありましたので、そちらをご覧ください。
赤、青、黄は、怒り、悲しみ、苦しみを表すのだそうです。
これを追い払うのが盾と矛を持った4つ目の鬼神、方相氏。
方相氏が鬼達を追い払えば、今年も怒り、悲しみ、苦悩から解き放たれるというわけです。
鬼が鬼を追い払うというのも不思議な感じがしますね^^
豪華景品が抽選で当たる!厄除福豆
吉田神社の本殿に向かう途中、賞品陳列所がありました。
覗いてみると、粗品レベルのものから、ホテルのディナー券だったり、テレビや車など結構豪華な賞品も並んでいるんですよね。
これは、本殿前で売られている厄除福豆を購入すると、抽選の権利が得られます。
こちらが厄除福豆。
1袋200円で、1袋につき1枚の抽選券がついてきます。
組数と番号があるので、ジャンボ宝くじと同じ仕組みですね。
抽選はその場で行われるのではなく、2月4日の抽選会で抽選、5日に境内やホームページに掲示されます。
また、8日頃に京都新聞にも掲載されます。
結構大々的ですよね^^
それだけ吉田神社の節分祭が京都の風習として根付いているということです。
そしてこちらが今回の賞品リストと当選番号。
残念ながら私ははずれてしまいました^^;
全国の神様を祀る「大元宮」で厄落とし
吉田神社はかつて
その吉田神道の根本殿堂となっているのが、現在も境内にある大元宮です。
正面が八角形、後ろが六角という変わった建物ですが、ここは全国のあらゆる神様を祀っていて、ここに参詣することで全国の神社に詣でることと同じ効験があるのだそうです。
そんな大元宮ですが、普段は下の写真のように入口に柵が置かれていて、外から拝むことはできますが内側には入れません。
下は普段の様子の写真です。
でも、節分祭の日はそこが解放されて、内陣まで参拝することができます。
全国八百万の神々を祀る大元宮。
普段は参拝者もあまりおらず、熱心な神道家くらいなのですが、節分祭の時は朝から参拝者が後を絶ちません。
大元宮の正面にある、ヤシの木のような不思議な植物は
厄神や心に潜む鬼を封じ込めるための塚で、中に繋がっています。
これに触れてお祈りすれば、今までたまった厄もバッチリ払い落せそうですね^^
大元宮の内陣に入れるのは、節分祭の時以外に、毎月一日や正月三ヶ日もありますが、厄塚が用意されるのは節分祭のある3日間だけです。
内陣に入ると、大元宮の周りをぐるっと回れます。
そこには各地域の神々が祀られています。
「加賀国中 四十二神」、「越後国中 五十六神」という風に、全国各地の国名と神々の数が書かれています。
全国なので、1国1国お参りするのは大変ですが、自分とゆかりのある場所の神々だけでも個別にお参りしておいても良いですね。
菓祖神社で豆茶とお菓子の接待が受けられる
吉田神社の本殿側から大元宮に向かう途中、菓祖神社という社があります。
ここは、お菓子の神様を祀る社で、菓子業界の方々がよく参拝にくるところなんです^^
節分祭の期間は、ここでお菓子と豆茶の無料接待が受けられます♪
奉仕の方々が用意してくれているのですが、お菓子の種類もいくつかあって、好きなものをいくつとってもOK。
座れるところも用意されていて、ちょっとした休憩ができます。
ありがたいですね^^
でも、私が訪れた午前中はゆっくりいただけたのですが、午後は並ぶほど混んでいるようです。
節分祭の日限定!くちなし色の厄除け札
吉田神社には、節分の時しか販売されない貴重なお札があります。
それが、疫神斎と書かれた悪病災難除のご神符です。
このオレンジのような色が
どこにでもありそうな感じのお守りですが、実は全国でも唯一のご神符になっています。
そして「疫神斎」という文字は、 後水尾天皇の御宸筆によるものなのだそうです。
節分祭の時限定なので、かなり人気のお守りですよ^^
これを家の中に貼れば、一年間はもう安全です♪
これが本当の年越しそば
本殿から大元宮に行く道の途中にある山蔭神社の前で、河道屋のれん会というお店が「年越しそば」を出しています。
なぜ年越しそばなんだろう?と思いません?^^
実は、節分は旧暦の大晦日の行事なんです。
だからこそ節分会の時にだしている年越しそばは、本来の意味の年越しそばになります。
お店のレポートは別記事に書きました。
御朱印
吉田神社には、「吉田神社」と書かれた普通の御朱印の他に、大元宮の御朱印もあります。
内陣での参拝が出来たので頂きました^^
吉田神社についての詳細はこちら⇒日本全国の神様を祀る厄除け発祥の社、吉田神社